ざしきわらしさんに、 イラスト制作のウラガワを聞いてみた
ウラナレ編集部です。
今回は私たちのnoteの顔とも言えるヘッダービジュアルを手掛けてくださった人気イラストレーター、ざしきわらしさんにインタビュー。
イラスト制作のウラガワに迫ります。
タイトルもコンセプトも決まり、次はビジュアル
『URAGAWA- Knowledge』、略して『ウラナレ』のコンセプトは
「隠れた知識で世界を明るくしよう」。
noteの開設にあたり、タイトルとコンセプトは決定。
ヘッダーデザインはどんなビジュアルがいいのか私たちは悩みました。
ぼんやりとイメージできていたのは、若い電気工事士さんが夜の街を自分の力で明りを灯していく姿。最初は写真で表現することを考えましたが、
「若い人に読んでもらいたいのだから、その世代に人気のイラストレーターに描いてもらうのはどうだろう?」というアイディアが挙がりました。
私たちのまわりのZ世代への聞き込みや、ネットで検索してみたり、若い世代に人気のイラストレーターさん探しが始まりました。そこでビビビッと何か直感的なものを感じたのが、Twitterには3万人のフォロワー数がいる「ざしきわらし」さん。
かわいいのに、意思の強さを感じる凛とした表情、非日常的でおしゃれな服やアイテム。きっと未来を感じさせる電気工事士さんの姿を描いてくれるにちがいないと、編集部の期待は高まりました。
noteでのイラスト制作は初挑戦
前置きが長くなりました。いよいよ、ざしきわらしさんに今回のイラスト制作について振り返っていただこうと思います。
ざしきわらしさんは福岡にお住まいのため、制作の打ち合わせは主にメールでのやり取りでした。
ざしきわらしさん:依頼があったとき、とてもやりがいがありそうなお仕事だなと思いました。電気や工具に関係するイラスト制作のお仕事はこれまでも結構やっていたこともあり、電材や電気工事士さんというテーマに躊躇することはなかったです。ただパナソニックのnoteと聞いて最初はノートパソコンのイラストかな?と勘違いしていました。
ざしきわらしさん:レイアウトが難しかったですね。noteのヘッダービジュアルは横に細長くイラストが見える範囲が特殊です。狭いスペース内にEXENA(パナソニックの電動ドリル)を持っている姿を収めながら動きを出すポーズを、という条件がとても難しかったです。
EXENAを持ちながら走ると危ないと思い、最初は作業をしているシーンを描きました。最終的にはEXENAを危なくない状態で持たせて、かつ動きが出るポーズに着地できてよかったと思います。
ざしきわらしさん:商品なのでしっかりと描かなきゃとは思いましたが、あくまでもイラストの一部としてなじむように描いています。画像を見ながら描いたので細部の描き込みや実際の持ち方など不安な面もありましたが、喜んでもらえてよかったです。
どのような女性かはみなさんの想像にお任せしたい
ざしきわらしさん:僕はイラストにキャラクターを入れないようにしているんです。人物の背景にストーリーや性格を入れるとマンガっぽくなってしまうというか、自分のイラストではなくなる気がしています。日常の切り抜きより、スタジオで撮影しているような、そういうのがいいイラストだと思っていますし、自分の仕事のポリシーですね。
ざしきわらしさん:いつもは正面のイラストの依頼が多いので、目線が横に向くイラストのオーダーは本当にレア。ほとんど描いたことがなかったです。横に向かっていくような表現は初めての挑戦でした。
挑戦といえば、僕のイラストでは、背景に鮮やかな色を入れるだけのことが多く、背景に風景を描いたこともほとんど経験がなかったので、ちょっと不安でした。夜の街に明かりが灯る風景を描いたこともチャレンジでした。
ちょっと新しい、そんな電気工事士スタイルに
ざしきわらしさん:アイテムをいろいろ描いていいよ、って言われてちょっとうれしかったですね。腰道具は資料を見ながら、ペンチなどの工具をたくさん入れました。
ユニフォームは自由に表現してみました。肩のところにねじ締めのモチーフを描いたり、袖のところや胸元のバッジ、首元のアクセサリーにはパナソニック エレクトリックワークス社のEやWの文字やモチーフを描きました。ちょこっとモチーフ入れるのがいいかなと思って。胸元の黄色は会社のカラーをイメージしました。
ざしきわらしさん:業界の裏側が見られる機会ってあんまりないですよね。すごく意味のあるnoteだと思うので、僕のイラストをきっかけに多くの人に見ていただけたら嬉しいです。
ウラナレも、このイラストの電気工事士さんのように、勢いをもって進んでいきます!次回の更新もお楽しみに。