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光と影。今回は、影が主役のあかりのお話です

行動制限が解除され、大きなスーツケースを持つ人を多く見かけるようになりました。みなさんもレジャーや観光で自然と触れ合う機会が増えているのではないでしょうか。

私たちは仕事でもプライベートでも、スマートフォンやパソコンを長時間利用しがち…一日中使っているという人も多いのでは?
眼の前のことでストレスが溜まったときや、肩が凝ったと感じたとき…
なんとなく空を見上げたり、観葉植物に水をあげたりするだけで、気持ちが少し軽くなりますよね。

時間があれば緑の多い公園を散歩したり、海を見に行ったり、星を見に行ったりするのも、気分転換にピッタリです。

私たちが身近な場所に植物を置き、公園や山野など緑の多い場所を散策するのは、無意識で自然とのつながりを求めたがる先天的な欲求を持っているからなのかもしれません。

今回は「人間は先天的に自然や森林を好ましく感じ、自然に触れると心地良くなる」という学説「バイオフィリア(Biophilia)」と、その考えをベースに開発された、街の中やビルの中であっても自然が感じられるパナソニックの製品をご紹介します。 

街や建物の中でも、自然を感じやすい空間を作る

山下:たとえば、天窓から太陽光が梢(こずえ)を通して降り注いでいるとき、その光のそばに影があり、影の存在が光を強調しています。
それなら、影をテーマにした照明を作ったら、もっと自然を感じやすい空間が作れるのではと思ったのです

そう語るのは、パナソニックのライティング事業部バイオフィリア市場開発プロジェクトの山下昌巳です。

パナソニックライティング事業部バイオフィリア市場開発プロジェクト
山下昌巳

折しも、昨今は従業員とその家族が身体的・精神的・社会的に良好な状態を持続的に保つ“Well-being”の取り組みが、世界的に注目されるようになりました。

厚生労働省は雇用政策研究会報告書の中で、Well-beingを「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」と紹介しています。

山下:影をうまく演出すれば、窓の少ないビルの中にいても自然が感じられ、もっと心地よい空間がつくりだせるのではないかと考えました。
もともとパナソニックの照明部門では、長年にわたり光を研究しています。光の研究というのは実は影の研究でもあるのです。

バイオフィリアの研究者である国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所の高山範理博士にも協力を仰ぎ、製品のアイデアを昇華していきました。

山下:影を中心にしてこだわったコンテンツを入れて映し出せば、室内を自然の感じられる空間にできるのでは…。それにはインテリアの邪魔にならない、天井に埋め込むダウンライト型のプロジェクターにすればどうだろう

バイオフィリアの考え方にもとづき、少しでもその空間にいる人が気持ち良くなれればと開発を進め、自然の情景を映すダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW」が誕生しました。

製品名は「バイオフィリア」と「」を組み合わせて付けられました。

光と影で身近な自然を演出するために映像の素材に徹底的にこだわる

プロジェクターというと、一般的には映画鑑賞やプレゼンテーションのスライド投影に利用することが多いと思います。しかし、BioSHADOWはこれらのエンターテイメント用や事務用のものとは異なり、照明のメーカーならではの影にこだわったコンテンツを投影することに特化しています。

BioSHADOWにプリセットされている、あかりと影のコンテンツは7種類。「木漏れ日」「水面(みなも)」「滝」「海中」「流れ雲」「オーロラ」「波紋」で、リモコンで切り替えることができます。

山下:開発に当たり、コンテンツの制作にはかなりこだわりました。光と影に本物らしさを演出するためには、本物を撮影して映像を得るのが一番です。
木漏れ日は世界遺産の白神山地のブナ林で、実際の木漏れ日を撮影したもの。BioSHADOWを2台並べて投射したときに、同じパターンが並ぶと自然らしさが損なわれてしまうため、2パターンを用意しています。

山下:映像のループはだいたい10分程度続き、つぎめが目立たない形でループするよう処理しています。光と影に徹底的にこだわりました。

山下のおすすめは、木漏れ日のそばに観葉植物を置くことです。観葉植物の影とBioSHADOWによる影がミックスされてより自然に見えます。
また投影する壁は、薄いグレーか木目調が、雰囲気が出ておすすめです。

映像、音、照明の3つの技術の複合でリラックスできる自然環境を実現

山下達がこだわったのは光と影だけではありません。
BioSHADOWでは開発段階から「プロジェクターからの映像」「スピーカーからの音」「あかりの技術」の3つを融合して複数台連動で空間を演出することも視野に入れています。

山下:映像を流すだけよりも、音もあったほうがより自然が感じられます。音は比較的再現しやすいため、BioSHADOWではBluetoothの発信機を内蔵して、Bluetooth対応のスピーカーと接続して連動できるようにしました。
市販のBluetoothスピーカーでも連携できますが、BioSHADOWとのセット利用に向いた最大8台まで接続可能なワイヤレススピーカーも販売しています。

ワイヤレススピーカーはバイオシャドーと同じようにダウンライトタイプや、ダクトレールに手軽に取り付けられるスポットライトタイプなどがあり、空間に合わせて柔軟な設置が可能です。

複数台のスピーカーを設置することで、風や水の音や鳥の鳴き声などが、より立体的に聞こえるようになります。

このように、複数台のスピーカーを設置できるようにしたのにはワケがあるとか。

山下:自然を感じるには音も大切です。大きなスピーカー1台では大きな音になってしまい、近くの人はストレスを感じます。
どこにいても適度な音量というのが重要です。それには複数台(8台まで)接続可能なワイヤレススピーカーが便利なのです

床に映すコンテンツとして人気の「波紋」は、適度なゆらぎの中で、ポツンポツンという音と共に、水滴が波紋を作って消えていく様子が映し出されます。

素朴ですがいつまでも眺めていたくなる不思議なコンテンツです。

BioSHADOWから投影された波紋の様子

こうした照明、映像、音響の3つの分野を複合させた展開が実現できるのは、パナソニックならではの強みと言えます。

BioSHADOWはプロジェクターを照明器具の発展形と位置づけ、効果的な空間演出のためにコンテンツが作り込まれていることなどが高く評価され、2021年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

BioSHADOWは映像版のBGMのようなもの

プロジェクターの映像を光の移ろう陰影として投射することで、屋内で「自然の光」を再現するBioSHADOWの取り組みを見てきました。

実際にBioSHADOWの明かりの下にいると、ただ明るいだけの照明の下にいるよりも、少し心が落ち着くような気がします。

山下:BioSHADOWの作る光と影は、何かをしながら目の端に入っていると心地よい。映像版のBGMのようなものです

ずっと見ているものではないけれど、確かにそこにあるコンテンツ
山下の言葉にはBioSHADOWの本質が感じられます。

オフィスの環境を整えてWell-Beingを実現したいオフィスや、来訪者に落ち着きを与えたい病院・歯科医院・美容健康施設、店内の商品に自然感を出したいアパレルなどの小売店舗、帰宅する入居者にほっとした気持ちになってもらいたいマンションの入り口などなど、BioSHADOWの光と影の照明が活きる場所はたくさんあります。

近い将来、皆さんの働く場所や訪れた場所で目にしたときは、是非ちょっとだけ照明の前で立ち止まって、心地よさを試してみてください。


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