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若手社員2人が手掛けた異色のプロジェクト「ランターナ」の誕生への思いと未来

こんにちは!ウラナレ編集部です⚡

年が明けてもまだまだ厳しい寒さが続きますね。そんな中でも、あたたかな“あかり”は、見るだけでほっこりした気持ちになりませんか?

今回ご紹介するのは、液晶パネルを搭載し、自由なデザインを映し出すことで、見る人の心を和ませたり楽しませたりする次世代照明器具「LANTERNA(ランターナ)」 です。

ランプシェードのデザインを自在に変える新たな発想の照明で、手軽な映像演出でこれまでにない個性的で温かみのある空間をつくることができます。限られたスペースにも設置できて、アプリを使って映像を手軽に作成し、360度方向に情報を発信することが可能です。

そんなユニークな製品とサービスが誕生した背後には、同期入社の2人の社員による長年にわたる飽くなき挑戦と情熱がありました。

今回はそんな2人にランターナ誕生に至るまでの経緯や秘話、今後の展望について語ってもらいました!

(プロフィール)
Wellソリューション企画・開発・商品部  大島弘嗣
学生時代は学部の半導体関係の研究室に所属。大学院卒業後に新卒でパナソニックに入社し、以降主に品質評価の担当部門でキャリアをスタートした。
 
Wellマーケティング・営業推進部  尾崎泰一朗
理工学部の大学院でLEDの基礎研究を学ぶ。卒業後、パナソニックに入社して以降はライティング事業部に配属。入社当初は、住宅照明のペンダントライトや屋外照明などの商品企画を担当していた。
 

―「ランターナ」開発のきっかけや経緯は?

きっかけは、僕らが入社して2年目ぐらいの時です。
今でこそサブスクとかサービス型のビジネスが主流になってきていますが、当時世の中の流れとしてもIoTとかが注目されるようになっていました。
EW社の事業というのはそれまでどちらかというと物売りのビジネスでしたので、新しいものがやりたいと考えていました。

そうした中で、例えば照明と当時注目されていたIoTの要素を組み合わせて、映像配信系の要素を絡めることでサービス型のビジネスができるのではないかと2人で話していたんです。

でも、言うのは簡単ですが、やはり実際にやってみて形として見せるというのが大事だと思いました。そこで、ランターナの原型となるハードウェアを自宅で創意工夫しながら自作していました。

当時、大島が自宅で制作していたランターナの試作品

ハードはあくまでもプラットフォーム。ソフトもサービスも作ることへのチャレンジ

―ランターナを製品化する上で苦労されたことは?

 

まずランターナというハードがあって、クラウドにコンテンツやサービスがあります。何十本も映像コンテンツを作っているのですが、1つの映像コンテンツだけでも4回ぐらい作り直しをして最終形にしています。

照明のデザインに見えつつも、お客様にさりげなく情報を出すという新しい概念のもとで映像を作っていますので、和紙の素材感とか、どういうスピードで動いたらいいのかなど、何気ないところで全部違ってそこがとても難しいところです。

でも逆にそれがサービスとしての強みにもなっている気がします。

―コンテンツは自社で制作しているのですか?

 

外部委託もしていますし、自社でも制作しています。
ステンドガラス調のところに文字を入れたりといったところは、部署内のデザイナーが担当していたり内製も少しずつやっています。

 ―ランターナというハードウェアをまずは作り、その上でそこに出すソフトやサービスをどうするかはどのように議論したのでしょうか?

ランターナはあくまで箱であって、そこにどんなコンテンツを流すかという話をしています。
というのも、やはりその空間、場所によってそれぞれにお客様が求めるニーズや目的があると思います。

例えばレストランの個室空間であれば予約をされたカップルが2人の特別な時間を祝いたいとか。アパレルだったら服を売りたい……と、その目的に応じて流すコンテンツを考えていく必要があります。

ランターナだったらどのようなコンテンツがよいだろうか? とつい思ってしまうのですが、お客様から見た時にどのような目的があるのか? というところを中心に考え、そのために工夫とこだわり、検討を重ねています。

 

あれだけの新生のハードウェアを作るのはそれだけでもなかなかの苦労がありました。
でも、正直なところ、ソフトやクラウド系に関してはこれからだと思っています。こうした商材の醍醐味でもあるのですが、リリースした後にどれだけ進化していくかといったところをこれからもしっかりと取り組んでいかなければならないと考えています。
もちろん技術的にも成長していかなければならないですし、尾崎が話したようなお客様への価値というのをより磨いていくという見識を持ちながらこれからも取り組んでいかなければならないと思っています。 

―ランターナ自体はハードウェアですが、ソフトも両方用意しなければなりません。そういう意味ではこれまでのビジネスとは少し違った方向性になりますよね。

 

そうなんです。ゆえに、これは私たちのちょっとしたプライドだったりもするのですが、自分たちでもよくやったなと思うのが、プラットフォームとして、クラウド上であったり、アプリを使ったサービス型のビジネスができたということです。
ランタンと言うと、ハードウェアを思い浮かべると思うのですが、配信系のクラウドサービスとか、映像編集するクラウドのツールとか、そうしたプラットフォームに近しいものまで手掛けるというのが、ランターナをやって行く意義だと思います。

単に「コレ、なんかいいね」というのではなく、ビジネスモデルが変わっていくとか、今までの我々の思考回路とかアプローチとかを変えなければと言いつつもなかなか変わらないところを、1つ具現化できたというのが大きいですね。

モノではなくて、コトを売るというか、どのように使ったらどういう効果が出るかとか、意味を売るというようなコンサルティングぐらいの領域までビジネスにしていけたらいいなと思っています。
既に下地となる部分まで出来ていますので。

 ランターナの"これから"

―現段階で今後何か新しい形のものをリリースするといった計画は決まっているのでしょうか? 

 

具体的にはまだ決まっていませんが、現在のハードウェアとシステムでどこまで価値を出せるかというところをもう少し見極めた上で、カスタマイズや仕様変更など次のハードウェアのロードマップを描きたいと思っています。

―屋外でも使えるようになると可能性がまた広がりそうですよね。 

 

屋外に置きたいという要望は、実はさまざまな場所に納入していく中でもいただいています。
今年の10月に岐阜県の美濃市で行われた美濃和紙という地域の和紙を使ったイベントでは、何十個も並んだ美濃和紙を使った照明の一角にランターナをケースに入れて設置し、大変好評をいただきました。

美濃和紙のような伝統工芸をランターナというデジタルなものを使うことでまた新しい見せ方ができたと思います。
そのような地域活性化にもつながるような屋外の事例は今後もやっていきたい1つのテーマです。

屋外の照明自体は弊社で既に多数手掛けた実績がありますので、技術的には可能だとは思います。
コスト面などの課題もありますが、屋外で使えれば、観光名所などに設置して広告コンテンツを流したりもできます。お客様からの声にお応えして、今後も屋外利用の構想は広がっていくと思います。 

コロナ禍以降、"Well-Being”の概念が注目されるようになり、心地よい空間がますます求められるようになりました。

そんな中、2人の若手社員の人々の生活に溶け込んでいる「照明」をベースに”まったく新しい付加価値を創造したい”という熱い思いから生まれたランターナ。昨年7月に発表されて以来、既に多数のホテルやレストラン、ショップ、オフィスなどで導入が進んでいます。

ふとした場所でランターナに出会ったら、ぜひ目を留めて新たな空間価値を体験してみてください。

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