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スマホ1台で「工事写真台帳」をその場で作成!既存照明の把握からLEDへの取り換え提案、施工・完成まで

電気工事の現場でいちばん大変なのは何でしょう?
工具や資材の運搬? 人手不足で休みが少ないこと? いくつもの現場を掛け持ちすること? 大工さんや内装屋さん、水道屋さんと折衝?
おそらく一番は台帳作成ではないでしょうか?

でもスマホで撮影した写真にその場で型番などを記入して会社に送信すれば、パソコンで台帳をつけるまでもなく、現場から直帰しても会社に作業報告できるとしたらどうでしょう?


ご存知ですか?「かんたんスマホ現調」

すでに無償で提供されている「かんたんスマホ現調」。
現場の照明器具を調査して台帳にまとめる無償の「かんたんスマホ現調」を使うと、照明器具の交換作業の時短、互換性の高いLED照明の自動検索などができるWebサービスがあり、多くの電気工事士のみなさんに活用されているようです。

件名一覧(左)と、件名の詳細情報(右)

既存の白熱電球や蛍光灯をLED照明化する際、自動的に互換性の高い照明を選択、施工時の配置などをシミュレーションできる「置き換え提案書・見積書作成サービス」とも連携可能。

施工前後の工事写真台帳としてだけでなく、進捗管理や問題的などの把握、共同作業者や管理者との情報共有ツールとして便利です。

工事写真台帳の作成画面

2023年末には機能が一部拡張され、無償の「工事写真台帳」が追加されました。現場の様子や器具の型番や配置、文字情報としての型番や特性など、写真と文字を対にして管理できる機能です。

これを利用すれば現状、施工工程、完成までの管理だけでなく、問題点や解決策などの管理や出来形管理、使用器具などデジカメとパソコンを現場に持ち込まなくてもスマホ1台で、その場で工事写真台帳が作成できます。

スマホに入力したデータからPDFの工事写真台帳を出力可能。
紙で残したい場合は、コンビニのプリントサービスなどを使えばその場で出力も可能。

Webサービス「かんたんスマホ現調」と「工事写真台帳」の役割

すでに多くの電気工事士のみなさんに利用されている「かんたんスマホ現調」は、現状の照明器具の配置や資材をスマホやタブレットのカメラで撮影し資料にまとめるWebサービス。
スマホにアプリをインストールする必要もなく、Webブラウザだけで無償で利用可能です。

現状の照明器具の型番などの情報は、選択肢から選ぶだけ。写真と文字情報で現場や区画ごとに、スマホでまとめます。
この情報を元に、互換性のある寸法や明るさ、演色性などのLED照明をパナソニックのデータベースから自動で選定可能です。また自社独自の仕入れや販売価格、工事費用なども含めた「提案書」を作成するのに役立ちます。
便利なのは、現状で他社製品が導入されている場合でも、国内製なら他社の型番からでも互換性の高いパナソニック製品が検索できる点です。

既存照明の互換LED照明を自動で検索。提案器具としてリストしてくれる。
手動でさらに省エネ性や演色性の高い器具を提案として加えることも可能。

新しくリリースされた「工事写真台帳」機能は、前述の「かんたんスマホ現調」を拡張した機能で、同Webサービスのアカウント(「住宅・建築設備WEBビジネス会員」のID」)を持っていれば、アプリも追加料金も不要で利用できます。

トップメニューも同じなので、「かんたんスマホ現調」の工事件名一覧や新規作成から、
現場の詳細を呼び出し、ここから各現場の「工事写真台帳」を呼び出すだけです。

工事写真台帳では、現場の写真と1対になった型番や要約の文字情報一覧が表示され、ここから個別の写真を選ぶことで詳細情報を入力・編集できます。

文字情報は現場で使う黒板と同様の内容ですが、
あとからデジタル処理できるように文字情報として入力する方がいいようです。

写真の追加は、すでに撮影済みの画像ファイルから選ぶか、その場でも撮影ができます。
あらかじめ撮影した画像ファイルだけでなく、その場で撮影した写真を貼り込める。あとは記入欄に文字データを入力することで、画像と文字情報を対にして管理できるのが特徴。

現場の状況を即時に把握できるから便利!

こうしてスマホ1台で現場にて「工事写真台帳」を作成し終えたら、工事件名一覧から「件名譲渡」ボタンで、共同作業者や会社に「工事写真台帳」を報告書として送信できます。
作業の引継ぎや社への管理者への作業報告書として利用できるので、わざわざ現場や自宅でパソコンを使って報告書をまとめる面倒もなく、社に戻らず直帰しやすくなります。

一方報告を受けた引継ぎ担当や管理者にとっては、即時に現状を把握でき、写真と対になった文字情報で詳細が分かります。
手書きメモやExcelで作成した工事写真台帳は、情報の抜けや漏れが発生しやすいものですが、「工事写真台帳」なら記入すべき点がすべてテキストボックスで用意されているので精度の高い台帳になります。

引継ぎ担当や管理者は、PDFで受け取ることも可能。
また「件名譲渡」機能を使うと、Webサービスに保存された情報を閲覧・編集できる。

また受け取った「工事写真台帳」は、スマホのWebブラウザで閲覧できるので引継ぎ担当者が、現場でスマホの写真と照らし合わせながらの確認が可能です。
さらにパソコンのWebブラウザでも閲覧できるので、アプリケーションソフトを別途購入・インストールする必要なく、また機種に依存されることなく確認できます。後日写真や情報に誤りや抜けが合った場合は、スマホとパソコンどちらからでも情報や写真の変更ができます(ただしパソコンでは写真撮影機能は使えないので、画像ファイル選択となります)。

工事作業台帳の保存データは個々のスマホやパソコンに記録されるのではなく、インターネット上のデータベースに保存されます。
したがっていつ何時に誰かが情報を編集しても、常に最新の情報が1つだけインターネット上に保存されます。Excelなどで作成してしまうと、複数の最新データがいくつもできてしまうため、最新バージョンの管理が面倒ですが、「工事写真台帳」ならバージョン管理の手間が一切不要です。

「件名譲渡」を受けた担当は、編集・保存も可能になり、その結果はWebサービスに保存されるため、複数のバージョンができたり、バージョン管理の手間が一切ない。

「工事写真台帳」は施工前後の状況を把握したり、施主さまへの工事報告だけでなく、手軽に使える作業報告書としても利用できます。この他にも、安全管理や仮設状態、事故報告や出来形管理といったグループ作業での情報共有ツールとしても活用できます。

台帳作成時間を大幅短縮・工事の効率化が可能に!

ただでさえ重い工具や資材に加え、デジタルカメラとパソコンを持って現場に行く必要がなく、スマホ1台でこと足ります。
またよくありがちなのが、写真の時系列や場所、手帳にメモした型番と実際の写真との対応が分からなくなることもありません。
とくに作業報告書は時系列が重要になりますし、工事報告書は型番と器具の写真の食い違いはどちらが正しいかを、再び現場まで行って確認しなければならない場合もあります。

スマホを使いその場で写真を撮影、それに対応する文字情報をその場で入力すれば、報告書にありがちな「モレ、ズレ、あべこべ」がなくなります。

パナソニック製の器具は型番を入力すると既存の機器の入力が簡単。
また国内メーカーのほとんどをカバーするデータベースから器具のスペックを自動で入力できる。

またデジカメで撮影すると一度パソコンに読み込ませる必要があり、誤って写真データを消去してしまったり、途中でメモリカードが満杯になったりすると時系列が分からなくなります。さらにパソコンからデータを譲渡しようとすると、スマホと連携させたり、WiFiのある場所を探したりと何かと面倒ですが、スマホなら海洋上でもなければ、電波の届かないところはほとんどありません。

常に写真と文字データを対にして管理できるので、
モレ、ズレ、アベコベを大幅に軽減可能。

電気工事士のみなさんの作業時間短縮だけでなく、作業効率を高めながら、報告書の精度も上がるでしょう。

LED照明化の特徴やコストまで、分かりやすい提案機能も!

「工事写真台帳」の機能強化に合わせて、画面遷移の最適化や操作性の見直しも行なわれています。
現場で蛍光灯などの照明器具の型番を入力するだけで、互換性の高いLED照明を自動で探し出し、施主様にLED照明化のメリットや費用、現状との明るさ比較などまとめた資料を作成する「提案書作成」機能も備えています。

「写真工事台帳」の「台帳出力」から「提案書出力」を選ぶと、
施主さまにプレゼンする分かりやすい資料を自動で作成できる。

図やシミュレーションCG、表やグラフ、写真に加え見積もりなども合わせた資料の作成が可能。
これらの機能はスムーズに連携できるように、画面遷移や操作性を見直しています。また事務所のパソコンから使われることが多い「提案書作成」機能は、パソコン向けのホームページ「LEDマイページトップ」画面から呼び出せるようになっています。

工事写真台帳(左)と、見積書(右)
照明リニューアル提案書

このように以下の情報をまとめた、施主さまごとの詳細資料を簡単に作成できます。これを利用して施主さまにプレゼンテーションすることで、より納得していただいた上で発注いただけるでしょう。
またLED化によるメリットの説明を、より分かりやすくCGや図、グラフを使って具体的に理解していただけるようになるはずです。

  • 何年間で初期費用の回収ができるのか?

  • 10年間利用したときのコスト比較

  • 部屋の明るさ分布のシミュレーションCGの結果

  • 書類の文字の見え方シミュレーション

  • 省エネ性や環境への影響

  • 実際の製品写真や施工時の配置など

  • 工事費を含めたお見積もり

  • 分割払いのご提案

これからも機能強化を続ける「かんたんスマホ現調」で時短・合理化を

高齢化する電気工事士、人手不足もいがめません。これからの施工は、いかに合理的に時短で行なうかが電気工事士に求められる時代になるでしょう。

その一役を担うのが「かんたんスマホ現調」や「工事写真台帳」です。スマホを活用して、台帳や書類作成を合理化。働き改革のツールとしてお役に立てるハズです。


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