〝電気代20年間無料〟に!?「フリエネ」ハウスから目が離せない!
突然ですが…
最近、電気代がた!か!す!ぎ!る!
と思いませんか?
エネルギー資源の価格上昇や電気供給力の不足により、どんどん電気代が値上がりしている昨今。
利用明細を見て、思わず目を疑った人も多いのではないでしょうか。
仕方ないとはいえ……なかなか悩ましいですよね。
そんな中、電気代が20年間無料で住める、夢のような家があるらしい。
その名も、「フリエネ」!
「フリエネ」=フリーエネルギーハウスは、月額3270円さえ払えば毎月の電気代が20年間無料で住める、とってもお得なお家。
「なぜ、そんなに安く住めるの?」って不思議に思ったそこのあなたに!
今日はフリエネのウラガワをじっくりと教えちゃいますね!
若き社長の大きな夢!エネファントのフリエネへの取り組みの歴史
今回フォーカスするのは、岐阜県多治見市に立地する、株式会社エネファント。同社は2011年6月、〝エネルギー王になる〟という夢を胸に抱いた、当時22歳の若き磯﨑顕三社長により立ち上げられました。
エネファントは、エネルギーの「つくる」、「つかう」、「ためる」という循環を、上手につなぎ合わせて効率良くすることをサービスの核としています。そしてそのサービスを通じて、〝日本で一番電気代の安い街〟の実現を目標におき、事業を進めているのです。
エネファントは今まで、数々のエネルギーに関するサービスを提供してきました。
2012年7月に経済産業省が、固定価格買取制度「FIT」を制定したのはご存じですか?
「FIT」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度のこと。
エネファントは2017年5月に、太陽光パネル付きのカーポートの初号機を配備し、同年10月にはパナソニックの住宅用太陽光発電システムの販売で、なんと東海地区1位となりました!
2018年9月には通勤用EVレンタル「働こCAR」を開始。地域に住む若い社会人の支援を始めているんです!
そして同年10月、エネファントは多治見市を中心に、地域で生み出されたエネルギーを地域の家庭用(低圧でんき)向けと事業用(高圧でんき)向けの電力サービス「たじみ電力事業部」を設立。こちらは、以前ウラナレでも取り上げていましたよね。
このように、大企業も驚くような画期的な事業展開を武器に、再生エネルギーで地域に役立つ電力会社であり、太陽光発電システムなどを総合的に販売・展開する会社へと急成長したのです。
そして、2020年12月にエネファントは満を持して「フリエネ」=フリーエネルギーハウスをキックオフしました。
20年間電気代とメンテナンス費が無料!?その仕組みを掘り下げてみる
さて、ここからが本題。フリエネとはどういう仕組みになっているのでしょうか? 同社で営業を担当する若手のホープ、増田さんに話を聞きました。
フリエネは、パナソニックの「太陽電池モジュール」で電気を発電します。
そして、「パワーステーションS+」で発電した直流を家庭で使われている交流に変換し、分電盤(「スマートコスモ」)に供給。同時に「蓄電池用コンバータ」「リチウムイオン蓄電池」で蓄電します。
もし電気が余っていれば、電力会社に売電するか、「エコキュート」でお湯を沸かすエネルギーにします。
そして、システム全体のモニタリングと制御は「AiSEG2」の役目となり、そのAiSEG2をエネファントが遠隔操作するのです。
家庭で発電した太陽光を制御する仕組みを、エネファントは以前より考えていましたが、「電気代をお客さまが支払っていることを考えると、電力の生産をこちらが勝手に制御するのは、難しい問題でした」と磯﨑社長は言います。
そこで、「電気自体を定額にして電気の制御をエネファントに任せていただき、結果としてお客様の電気代を下げられれば、お得になるのではないか?」と考え、フリエネを実現したのです。
ところで、フリエネは月額3270円で利用できるサービスですが、なぜ、そんな低額で電気代が20年間無料になるのでしょうか?
改めて、エネファントの営業の増田さんに、その理由を聞いてみましょう。
なるほど、電気の事を知り尽くす電力会社さんだからこそ、実現できるシステムなんですね!
フリエネは地元の建設会社が丁寧に建ててくれるから安心
さて、フリエネにはどのような物件があるのでしょうか? そこで、「TONO 家万博」に出展された住宅を例に確認してみましょう。
TONO 家万博は2022年7月〜10月にかけて、岐阜県土岐市下石陶史台エリアにて、エネファントの主催で行われたイベントです。
TONO 家万博の住宅は、家具家電付きで一律2980万円の販売価格です。ウッドショックで建材が値上がりするなどの困難の中、低価格での提供を目指し建築されました。
それでは、各物件を確認してみましょう。
1.高木建設株式会社
まずは、1962年に設立され、岐阜県中津川市に本社を持つ高木建設の物件です。
高木建設はもともと総合建設業でしたが、2011年に「eホーム」を立ち上げました。こちらは、「子育て世代のお客さまに、無理なくローン返済でき、将来に不安なく、家族が幸せにくらしていただきたい」という願いを込めた、子育て世代のコミコミ住宅です。
高木建設の高木社長によると、「eホーム」は、「価格の高い家=家族が幸せになれる家」と考えず、良い材料を腕の良い職人が工事し、できるだけ無駄な費用をかけず、住んだ後も光熱費やメンテナンス費用のかかりにくい家を目指しているそうです。
その一環として、ウレタン遮熱工法を採用。夏の暑さを防ぎながら、冬の暖房効率を上げた機密性の高い住宅となっています。
2.株式会社吉川組
1930年から総合建設業を営む吉川組。TONO 家万博以前にフリエネハウスを2件建築する実績をもつ同社の物件です。
本宅は木造二階建てで、間取りは3LDKです。1階はLDKと水廻りだけとし、吹き抜けなどにより明るいリビングが好印象。パナソニックのベリティスを建材に用いるなど、建具としては珍しい〝黒色〟の効果的な使い方を提案しています。
地元のタイルメーカーのフリエネにも注目!
TONO 家万博には、タイルメーカーの物件も展示されました。こちらもご紹介します。
3.株式会社日東製陶所
多治見市でタイルの販売を行なっている日東製陶所の物件です。
地元の工務店であるテラホートと協業して、タイルをふんだんに使った家になっています。タイルの特徴である、高級感や重厚感を活かして、友だちを呼びたくなるような、外に行かなくても楽しめる、そんな家に仕上げられています。
4.藤垣窯業株式会社
最後にご紹介するのは、多治見市でタイルの販売を行なっている藤垣窯業の物件です。
同社は多治見の地場産業のタイルを盛り上げるため、タイル職人でなくても住宅の壁に貼れるタイルを開発。 本宅では外壁にタイルを使うことで、重厚感・高級感にあふれる住宅となっています。
20年間フリエネで暮らすためのポイント、それは〝信頼〟
ここまで、フリエネについてご紹介してきました。20年間電気代を無料にするシステムには、私たちパナソニックの製品が多数利用されています。
エネファントがフリエネにパナソニック製品を選んだ理由を伺ったところ、営業の増田さんはこのように答えてくれました。
私たちパナソニック エレクトリックワークス社もその信頼に応えるため、当社の西川技師を中心に、エネファントと協業を続けてきました。
岐阜県多治見市を起点にした、「フリエネ」。
電気代が20年間無料になる……そんな、人々のくらしを大きく変える可能性に満ちたイノベーションです。
是非、「フリエネ」の今後にご注目です!