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100年後の未来にアイデアを繋ぐ!パナソニックのアクセラレータープログラム

「アクセラレータープログラム」って?

みなさんは、アクセラレータープログラムってご存じですか?

アクセラレータープログラムとは、事業会社がスタートアップの成長支援を通して、自社のイノベーション創出も目指す取り組みのこと。

私たちパナソニック エレクットリックワークス社(以下、EW社)も、2021年度からアクセラレータープログラムをスタート。今回が2回目の実施となりました。

\これまでのプログラム詳細は下記からcheck!/

▼2021年度

▼2022年度

ではなぜ、アクセラレータープログラムにEW社が取り組むのでしょうか? 簡単にご説明します。

パナソニックの創業者・松下幸之助は1918年にスタートアップのように社員3名で松下電気器具製作所を創立し、アタッチメントプラグを世に送りだしました。

以来、電気を「安全」「便利」に使うためパナソニックは、100年以上もの間、みなさんの暮らしに役立つ製品・サービスをお届けしています。 

そして、時代は次の100年へ!
これからのよりよい社会を実現するため
に、機動力や柔軟性を兼ね備えており、さらに当社とは違った社会課題に対する視点やビジョンをもつスタートアップ企業のみなさんとともに、EW社はアクセラレータープログラムを進めています!

約半年間の活動を経て受賞3チームが決定

 2022年度で2回目となるアクセラレータープログラムは、多数のスタートアップの中から9社を採択。

そしてその中から、3月に行われた総まとめのデモデイにて、「最優秀賞」「アクセラレート賞」「社長賞」の3チームが決定しました!

スタートアップに取り組んでいただいたテーマは、普段の生活を便利で快適にするもの、新たなエンターテインメントを生み出すものや、環境問題に取り組んだものなど……ジャンルは多岐にわたりました。

今回は、それぞれの賞を獲得したスタートアップ企業の3社に、アクセラレータープログラムで感じたこと、未来への思いなどなど……
アクセラレータープログラムのウラガワを聞いてみました!

受賞3チームに聞いたアクセラレータープログラムの「ここが魅力!」

最優秀賞を獲得したのは、脳情報を扱うプロダクトを提案した「CyberneX社」でした。

イヤホンのような身近なデバイスを使い脳の情報を集め、その情報を元にして快適な空間を創る企画を進めています。まるでSF世界のような、ロマンにあふれたプロダクトですね!

そんなCyberneX社の泉水さんに、EW社と協業して良かったことを聞いてみました。

CyberneX社 CSO 泉水さん

「企業向けに脳情報の活用を支援するサービスを検討していたのですが、パナソニックさんがお客様と多くのタッチポイントを持っていることから、こちらのアクセラレータープログラムに応募しました。
 
もともと航空機内で脳情報を活用したいと思っていたのですが同時に、現実問題として自分たちだけで実証する限界を感じていました。そんな中、ライティング事業部の部門プロモーターさんから「航空機で試してみませんか?」と提案されて、とても嬉しかったですね。EW社にある航空機を模した実験施設もお借りできましたし。
 
さらに、EW社と協業して感じたのは、関わる人を大切にしながらモノづくりをしているという点です。みなさんに業務を進める力や熱意があり、日本のモノづくりはまだまだすごいんだなと実感しました」

CyberneX社の柔軟な思考や新技術とEW社ならではの設備や人とのつながりがマッチした、本企画。
まさにアクセラレータープログラムの醍醐味ともいえる内容に、最優秀賞獲得も納得です。

続いて話を聞いたのは、アクセラレート賞を獲得した「ナイトレイ社」です。

アクセラレート賞を獲得したナイトレイ社

位置情報ビッグデータを活用した、地域活性化支援ツール「CITY INSIGHT」の提供を行うナイトレイ社。

今回の協業では、EW社の新たなクラウドサービスである街演出クラウド「YOI-en」と連携し、ライトアップイベントにはどのような人々が集まってくるのかを解析し、SNSの反響なども分析するソリューションビジネスを検討しています。

ナイトレイ社の場合、アクセラレータープログラムへの参加以前に、EW社との協業が始まっていたといいます。新たにプログラムへ参加した上で意識したことや、今後の協業予定についてナイトレイ社の石川さんに話を聞きました。

ナイトレイ社 代表取締役 石川さん

「EW社さんから、『照明演出のクラウドでは、データを集める仕組みを作り、演出後の経済効果を分析して成果をしっかりと定量化したい』『演出照明導入施設のみなさんにレポートなどでわかりやすくご提示できるようにしたい』とご相談いただきました。
 
最終的に地域の活性化に繋がる取り組みをしたいという想いや、着眼点が私たちと完璧にマッチしていたので、途中で企画がぶれたり、脇道にそれることなく進められました。お互いの価値を発揮しやすい取り組みだったので、スピーディーに進められたことも良かったと思います。
そして、照明演出を『導入してみたい』と思っているみなさんに対しては、照明演出の導入成果や事例を定量的な分析データとしてレポートやダッシュボードとしてお見せでき、導入後の効果検証にも対応できますので、新規導入提案や追加契約提案の後押しに役立てることができると思います。
 
今後は分析自体をサービス化していきたいですし、位置情報へ特化した分析サービスも行い、街のにぎわいに貢献できるようになればいいなと思っています」

今後、EW社とナイトレイ社は、今回得られた「ライトアップで経済波及効果がある」というデータを提案ツールとして活用しながら、クラウド連携したり、街演出を行うお客様へ定期的な人流解析などのサービスを提供する予定。
すでに半年間の協業から、今後につながる企画が続々と生まれているのです!

最後にご紹介するのは、社長賞を受賞した「DATAFLUCT社」です。

社長賞を獲得したDATAFLUCT社

企業のDX化、データ活用をサポートする事業を展開しているDATAFLUCT社は、生活者のCO2排出量削減活動を元にして、カーボンオフセットプラットフォーム構築に取り組んでいます。

簡単にいえば、「脱炭素社会に向けた、個人の取り組みを手助けする」システムを作っていくことになります。 

近頃、〝脱炭素〟〝SDGs〟といった言葉をよく耳にしますが、環境を大切にしようという気持ちはあっても、実際に何をすればいいのか、いまひとつピンとこないという人もいるのではないでしょうか。

そんなみなさんにとって、目的や意識をわかりやすく示してくれるDATAFLUCT社のサービスは、ありがたいはず!

DATAFLUCT社の吉岡さんに、EW社と環境問題に取り組んでみて、印象的だったポイントを聞いてみました。

DATAFLUCT社 becoz 事業責任者 吉岡さん

「協業プランを探っていく中で、部門プロモーターのみなさんにとても芯があるというか、強い意志を持っていることが伝わってきて、お互いの意見をしっかり言い合えたのが良かったです。おかげで地に足の着いた協業ができました。
 
今後はEW社との協業を通じて、環境問題や人々の幸せのための取り組みを進めていきたいと改めて思っています。暮らしのインフラを支えるEW社のような企業と一緒に環境問題などへ取り組めたのは、とても意義のあることでした。この半年間の協業は小さな一歩ですが、これからも社会をリードしていくような取り組みが続けられればと思います」

今回、DATAFLUCT社が社長賞を受賞したのは、「生活基盤の中にもいる会社こそが率先して環境問題に取り組むべきだ」という、私たちEW社の思いを共有できたからかもしれません。 

100年後の未来のためにあるアクセラレータープログラム

脳情報を活用した〝SF〟のような画期的サービス、人々がより楽しめるように街を活性化させるサービス、環境問題に取り組むサービス……

そう、ジャンルこそ違いますが、今回受賞したみなさんの事業はいずれも、未来の暮らしをよりよくするためのサービスです。

アクセラレータープログラムは、私たちEW社とスタートアップ企業がお互いに手を取り合い、日本・世界を100年後の未来につなげていくプログラムです。

会社の大きさや歴史は関係なく、よりよい社会を実現するという思いは共通しています。このアクセラレータープログラムはあくまで100年後へ向けての第一歩。

今後の協業の発展に、ぜひご期待ください!